112) チョコラブ誕生 [自伝本『私のこと』]
退社することが決まった頃、以前から考えていたことを実行した。
それは、犬を飼うことだ。
子供の頃からずっと飼いたかったのだが
家が接客業だったため、親から あきらめさせられていた。
これから先の自分のことは、何も決まっていなかったにもかかわらず
あの時、≪飼う ! ≫ と決断したことは 不思議な縁であったに違いない。
お客様の中に 犬を詳しく知っている方がいて、相談すると
「ラブラドール・レトリバー」 が一番飼い易いとの事。
私も 大型犬が好きだったので、チョコレート色のオスのラブに決めた。
だが、チョコラブは なかなか産まれないと聞いて
1年くらい待つ覚悟で、相談に乗ってもらった。
ところが、約2ヶ月後に 「産まれたよ〜」 という吉報が届いた。
うれしかったが、予定より早かったため まだ退社前のことだった。
しかも、何も用意していないところに
パピー犬がやってくることになったものだから 大変だ。
ラブラドール・レトリバーは、通常7〜8ぴきの子犬を産む。
遺伝子によって、イエロー・ブラック・チョコレートの3色が産まれる。
今回も3色が、それぞれ3びきずつ産まれ
そのうちの チョコラブのオスは一ぴきだけだった。
だから、悩んでいる時間がない・・・。
即 決めた。
ブリーダーの考え方によって多少の違いがあるが
飼い手がいる場合、生後40日目で 親犬から離すことがベストらしい。
私の手元に来た 生後40日目の可愛いチョコラブの男の子は
もれなく 『チョコ』 と名付けられた。
なんにもアイディアがなかったような、直球すぎる名前だが
誰からも覚えられ、愛される名前だと思ったからだった。
私とチョコの生活は、こうしてスタートしたのだった。
少しずつ 私の生活・気持ちは 変わっていくことになるのである。
2010年01月08日(金)