30) 15年後の私 [自伝本『私のこと』]
小学校2年生の息子が 仲良しのお友達4〜5人と
「タイムカプセルを作って (公園に)埋めるんだぁ〜」 と 張り切っている。
≪楽しそうだなぁ・・・≫
何を入れるのか、興味(というより 心配!)あったが
この ご時世に、勝手に公園などに埋めてよいものか・・・など
いろいろ心配は つのる・・・。
思い出せば、私が小学6年の時に作った 卒業文集。
クラスの皆で 何を載せるか相談し
『15年後の私達』 というタイトルに決めた。
当時12才、私のページの一番最初に
<12+15=27 27才になった私は・・・> と書いた。
内容を簡単にまとめると
<母に負けない 立派な美容師になっているだろう・・・>
という文章だった。
過去の惨事から、美容師という職業に あまり いい思いをしてこなかった割には
立派な美容師になりたかったわけだ。
文集を書いてから 後に、益々 美容師という仕事に嫌悪感を感じた私だったが
まだ この時は とても素直だったなぁ と思う。
実は、30代の時 一度 この文集を読み返していた。
すでに 美容師になっていた私は
“立派な・・・” の文字に照れながら ≪頑張ってるよ!≫ と
当時の私の自筆の字に 答えてみたのだった。
仮に 予定が変わっていたとしても
正直に ≪頑張ってるよ!≫ と言える自分でありたいものだ。
息子のタイムカプセルに便乗して
私も 何か 未来の自分に宛てて 残したくなったりしたが
「1年後に 取り出すんだぁ〜 ♪ 」 という息子の言葉に
≪ならば、日記で十分だろうに・・・≫ と
苦笑する私だったのである。
2009年03月06日(金)