年表

11) 苦手なもの part? [自伝本『私のこと』]

小学時代の最も苦手だったもの・・・
それは、忘れもしない <給食>
 
精神的に弱く、もともと食が細かった私に加え
当時の給食は、現在ほど 美味しく食べやすいものばかりではなかった。
ギリギリ私世代は、脱脂粉乳を一年だけ経験している。
すごく まずい! 飲み込めない。
そして、くじら肉の竜田揚げ! (味はいける!堅いだけ)
ほぼ毎日 食パン! (今よりまずい)
コッペパン! (これはいいほう)
ご飯など 全然ない。
たまに、ソフトメンという冷たいうどん! (これもまだいいほう)
極めつけに、コーヒー牛乳ならぬ 牛乳に粉をまぜてつくるコーヒー粉牛乳。
 
あ〜 今がうらやましい・・・。
ほとんど 完食出来なかった。
なのに
なぜか
“残しちゃいけない週間” というものがあって、先生にチェックされるのだ。
どーしても 食べられなくても、お昼休みまで残され 食べさせられる。
今、そんなことがあったら PTA会議ものだろう。
現実、小学校では 個人の食べられる量に調節してくれるし
好き嫌いも、アレルギーとの問題もあってか、無理に食べさせない。
まさに、ストレスのない環境・・・というより
ストレスをつくらない子供社会への入り口です。
≪大人になって、ストレスだらけの社会に耐えられるのかしら?≫
 
ある日、また私だけ なかなか完食できず
お昼休み時間なのに、給食の載ったトレーと にらめっこしていると
用務のおじさんが ストーブの点検のため 教室に入ってきて
≪また残されているのか・・・≫ という目で 私を見て 近寄ってきた。
少しの緊張感・・・。
その瞬間、手づかみで  ぱくっ!と食べてくれたのだった。
そして、人差し指を口に立てて 「しぃーっ」 と・・・。
秘密にしてくれた。
一言も会話しなかったけど
その時の私には、親以上に守ってもらった気がして・・・。
 
あの 用務のおじさんのことは、一生忘れないだろう。
 
 
 

2008年12月24日(水)

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