29) 予知能力(?) [自伝本『私のこと』]
小学6年の夏のある日
ヒモでくくられた スイカを持って、叔母の家へ向かっていた。
たまたま 舗装された歩道に つなぎ目の線が 等間隔についていた。
その線を2〜3本 越えた時
≪次の線を越える時 スイカ 割れちゃう !! ≫
頭の中に すでに割れてしまった スイカの映像が映っていた。
一瞬、 どうしよう? と感じていたが
歩いていたリズムを止められなかった。
線を越えた瞬間、ヒモがはずれ 落ちたスイカは
あの映像の通りに 割れてしまったのだった。
割れてしまったスイカのことや
叔母のことなど もう どうでもよかった。
ただ 私は、怖いものを見た という気持ちで
立ち尽くしていたことだけを覚えている。
“予知能力” などという言葉は、私には無縁な言葉と思っていたが
その後、さらに すごい予知夢を見ることとなる。
2009年03月03日(火)