年表

33) 身体の変化 [自伝本『私のこと』]

小学生の頃 完食できなかった給食もなくなり
お弁当生活の中学校は幸せだった。
 
母の作ってくれる お弁当は、相変わらず あまり評価できたものではなかったが
とりあえず 自分の食べ慣れた味。
真茶色の色気のない お弁当でも、私の身体を満たしてくれた。
それに、部活動で体を動かしていることも重なり
お腹がすく。 食欲ありありの状態だ。
食が細く、気持ちの弱い私は どこへいったのだろう。
 
遅ればせながら、私の “成長期” が やってきたのだった。
生理も この頃から始まった。
まさに、成長期として 一気に身体が変化した。 
 
部活動でのトレーニングも、少しずつだが 気持ちも体も 楽になっているのがわかった。
体も柔らかくなり、バランス感・ジャンプ力・美の表現力・・・
それぞれを 自分の体でコントロール出来ているのが わかってきた。
 
それが 何より 楽しかった。
楽しんでいると、ただ走り続けるトレーニングも 腹筋も
すべてが 前向きに感じられた。
そこに目標や快感を持つことができると
気力というものは どんどん成長するようだ。
 
校内マラソン大会も、1年の時は なんとか完走出来た。
しかも、自分の想像より上位だった。
もう マラソンも 先輩達も 恐れることはない、と
思えた私がいた。
 
<やれる気がする・・・>
 
この言葉こそ 私の初めての挑戦が 残してくれたことだった。
 
人それぞれの成長期があるが、遅かった私でも
身体と気力のバランスがとれた時、一気に追い越すこともある。
 
この勝負は 大人になっても続くのだから・・・。
 
 
 

2009年03月17日(火)

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