43) 高校生 [自伝本『私のこと』]
急展開をみせた中学生時代・・・。
私の中の節目だった成長期を 何とか乗り越えた私は
高校に進学した。
もう 中学校入学時の弱さは ほとんどなく
身体も心も 大人に近づいていた。
迷わず 体操部に入部。
また 器械体操と共に成長することとなる。
だが、中学の頃と種目が違い、オリンピックレベルになった。
跳び箱が跳馬になり、鉄棒が段違い平行棒に 替わる。
それだけではない。 顧問の先生が違う!
奥の深い知識と愛情たっぷりの おじいちゃん先生 “くぼじぃ” から
若くて乱暴な口調のエッチな ちびくろサンボ系ヤンキー先生に代わった。
(重ね重ねの悪評・・・失礼致します)
この先生は 高校の体育教師だった。
なんだか知らないが、よく 剣道の竹刀を持ち歩いていた。
それに、憧れの3年生の先輩は、夏過ぎには引退してしまう・・・。
それからは、もう 大変だった。
同期の友達も、体の不調や先生への反感で
マネージャーに転向したり、退部する人もいた。
極端に言えば、“楽しく 皆で 団結して頑張ろう” という型から
“個人の戦い” になったのだった。
しかも、県大会くらいになると、レベルの違いに打ち砕かれた。
私立高校などは、練習時間や環境が 明らかに違う。
知れば知るほど 目標が見えなくなった。
ただ 私は 辞めなかった。
一流には なれなくても、自分との戦いに負けたくなかった。
今でも思う。 上を見れば キリがない。
一番になれることに越したことはないが
続ける ということの意味や、結果は何か残せるだろうと思っていた。
お蔭で、今までの私は 自分で決めた道を 途中で投げ出すことはなかったのだから・・・。
中・高 6年間の器械体操経験は
まさに “継続は力なり” であっただろう。
2009年04月21日(火)