81) カット [自伝本『私のこと』]
待ちに待ったカットのレッスンが始まった。
基本的なハサミの使い方から、フォーム、そして 各スタイルに入っていく。
まずは、ワンレングス・・・。 ボブスタイルだ。
当時のカットマニュアルは
センターから分け、1,5cm 間隔の斜めスライスだったが
私は、なぜ このやり方がベストなのか、どうしても理解できず
担当の講師と もめた。
私は、水平スライスで 3パネルで切り終えたいと考えた。
結局、私の考えたプロセスで チェックの日まで仕上がりを見てもらい、OK が出た。
SHIMA のカットマニュアルは、社長である嶋をはじめ
カット講師ミーティングなどで 入念に決められていくので
私のように意見を言う、そしてマニュアルを変えてカットチェックに臨むなどは
前代未聞なことであったと思う。
しかも、この年の初カットチェックとあって
なぜか 全店のチェックを受ける人と そのカット講師など
ものすごい人数の見学者が 青山店に集まり
私は 一番目立つ席でカットをすることとなった。
私だけマニュアルが違うことを知っていたのか
見学者は、私のまわりに集まっていた。
緊張感はあったが、同時に 私が合格すれば
マニュアルの見直しもあるかもしれない と思い、集中した。
みごと合格 ! とってもきれいなボブスタイルだった。
これを機に、カットマニュアルが変わったことは言うまでもない。
なぜ 私が切り方を変えたかったかといえば
シャンプーの時も、ワインディングの時も そうだったのだが
教えてもらっている時には 必ず、私が教えることを想像して
理解していくようにしていた。
教える時に、少しでも ? と思うことを無くしていきたい。
なぜ ? どうして ? と理屈を考えるタイプなのだ。
その後も、SHIMA のカットプロセスを見直す機会に
私も 参加していくこととなる。
2009年09月11日(金)