年表

10) 苦手なもの [自伝本『私のこと』]

夏になると、プールが始まる。
なんといっても、水泳が 大の苦手だった。
 
自慢じゃないけど、私は 小学4年生まで 泳げなかった。
1,2年生の頃は、ただ プールの中を 歩き回っていた記憶はあるが
その後の夏休みになると
ある朝から 洗面台の中に なにやら ひそかに 準備されていた。
 
母が、毎朝 洗面器の中に 水をいっぱい入れておくのだった。
何も言わない母・・・。
多分、 ≪顔を突っ込んで 練習してから行きなさい・・・≫ と いうことは
幼心にも 理解できた。
その無言の気配りは、実に迷惑だったけど
今となっては、ありがたい親の愛 とでも言うのか、よくわかる作戦である。
 
私の小学2年になる長男には、保育園の年中の頃から スイミングに通わせている。
4才から泳げる我が子に 「すごいね〜すごいね〜」 と
心から誉めちぎっている 母親(私)である。
 
昔は 子供をスイミングに通わせる などという場所もないうえに
発想すら浮かばなかった父母、そして時代だった。
 
このスイミングは、自分の過去の にが〜い経験を踏み台にした
ファインプレーといったところである。
 
 
 

2008年12月17日(水)

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