26) ビルマの竪琴 [自伝本『私のこと』]
小学生の私は、実をいうと 本を読むのが嫌いだった。
今でこそ 時間がある時は 常に何か読んでいて、のめり込んでいるが
当時は 出来るだけ避けていた。
夏休みになると、決まって宿題の中に “読書感想文” というものがあり
小学3年生の時 <ビルマの竪琴> という本を やっと一冊読み、感想文を書いた。
そして、4年生で 担任が代わったのをいいことに
読まずに また ビルマの竪琴の感想文を書いたのだった。
そして さらに、5年生のクラス替えで 担任が代わり、また書いた。
6年になると、≪まっ、いいかー・・・≫ と 懲りずに また書いた。
計4年間!
実は、中学でも この作戦を使ったので
合計 5〜6年にもなろう。
他の本は読まず、書き続けた。
我ながら すごい作戦だった。
言い換えれば、何という <ビルマの竪琴> への思い入れだっただろう。
確かに なかなか いいストーリーだ。
改めて 買って読みたくなる。
ある意味、私の人生の中で 特別な一冊である。
もし 私の子供達が 同じような作戦を考えついたなら
私は たぶん 苦笑いをしながら
≪本なんて いつか すごく 読みたくなったら・・・
読む必要がきたら、読めばいいさ!≫ と
寛大な気持ちで 見送るに違いない。
2009年02月20日(金)