年表

73) ワインディング [自伝本『私のこと』]

シャンプーのレッスンが終了すると、ワインディングのレッスンとなる。
ワインディングとは、パーマを巻く技術のことだ。
 
得意中の得意だ。
何せ、子供の頃からロッドと輪ゴムで遊んでいたわけだし
美容学校でも かなりの高得点だったから
教えてくれた講師の先輩スタイリストの方が ヘタかも ?!
という具合だった。
すぐさま 先輩からは、 「もう、来年のワインディング講師になれるよ ! 」 と
御墨付きを頂いた程だ。
 
SHIMA 内のワインディングコンテストも優勝し、トロフィーをもらったこともあり
SHIMA の代表として、某メーカー主催の全国ワインディングコンテストも参加した。
 
だが、上には上がいるものだ。
丁度 その時、国家試験や SHIMA 内の技術テストなどが重なり
あまり練習出来ずに参加することになったものの
会場の気合い、レベルに驚かされた。
結果は予選落ち、だが 消沈することはなかった。
なぜなら、美容の仕事の良し悪しは
技術の正確さだけでも、相手がウイッグ(練習用の人形の頭部)なわけでもなく
好みや気分のバラバラな生身の人間であるし
何より、お客様に喜んでもらえるための技術であるから
このコンテスト自体、私の一つのイベントのようなものと認識していた。
 
ただ、これを体験して思ったことは
正確な技術の大切さ である。
 
今どきの美容師さんは、昔に比べて 正確な技術の基礎より
ニュアンスや ○ ○ っぽさ ばかり気にしていて、アーティスト気取りの人も多いが
やはり美容師も一種の職人である。
一つの技術を会得するために、必死に反復練習しなければいけない。
そして これは、イメージトレーニングにもつながる。
自分の中での最終完成予定図がレベルの高いものである程
そこまでを目指し、うまくなるわけだ。
 
我々 美容師の技術として 一番大切なもの・・・
 
『仕上がりのイメージの正確さ』 である。
 
 
 

2009年08月07日(金)

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