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86) 私のファッション [自伝本『私のこと』]

美容師にとって大切なことの一つ、それは ファッションである。
 
接客や技術などは不可欠なものだが
それらを裏付けする “センス” は、さらに重要である。
 
ファッションには いろんなジャンルがある。
どのジャンルにしても、それに伴う興味や知識がなくてはならない。
そして表現力だ。
 
私の興味のはじまりは、サイケデリックだった。
60’S のアイテムに、蛍光色や光沢素材、極彩色の幾何学模様などをモチーフに
他人との違いを重要視していた。
 
そして、サロンの中で 初めてウイッグ(かつら)をかぶったのも私だったであろう。
ショートヘアーだった私は、超ロングのウイッグと
まるで魔女のような大きな帽子をかぶり
ひときわ 目立っていたのだ。
 
一応、接客業の私達としては
最低限のマナーをもった服装で、ということになるが
まぁ ジャンルにルールはない。
ただ、当時の店長からは、もう少し大人っぽく・・・的なコメントはあった。
 
だが、私は 自分の趣味をまげなかった。
見た目は ハデで目立つが、接客は 常に丁寧な言葉を使い
ちゃんとバランスを保っていた、と確信している。
技術、接客、売上 と三拍子揃ったら
インパクトも加えると、鬼に金棒ってことになるのではないだろうか。
 
それまでにも 私は、自分の洋服やヘアーアクセサリーなども作り
髪型も、毎日いろんな形にセットしていたので
業界紙の 「しんびよう」 に取材を受けたこともあった。
生まれて初めて自分が取り上げられた取材だ。
まだ アシスタントだったにもかかわらず
6ページ程の JUNKO ワールド だった。
オリジナリティーを表現することが、どれほど楽しいことか。
 
その後、ますますヒートアップした私は
ボンデージファッションなども取り入れ
ザ・インパクト大盛りになったのである (笑)。
 
そして 私のファッションは、さらに進化を遂げていくことになる。
 
 
 

2009年10月02日(金)

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